◆ガラス湿板写真撮影体験◆

10月7日(日)、8日(月)に、志国高知幕末維新博特別巡回展『幕末維新写真展〈最終章〉』ワークショップ◆ガラス湿板写真撮影体験◆が開催されました。
このワークショップでは、幕末の志士たちの姿をとらえた湿板写真と同じ、当時の撮影技法で湿板写真家・林道雄氏に撮影をしてもらう、とても貴重な体験ができるワークショップとなりました。

「撮影風景」

湿板写真撮影を見学する機会はもう二度と訪れないと思い、二日間、撮影しているところにお邪魔をさせていただきました。
ガラス湿板写真はまず、ガラス板に「コロジオン溶液」を塗っていきます。ガラス板の中央から四隅にコロジオン溶液を広げていきます。溶液は刺激のある強いにおいを放っていて、その匂いは嗅ぎすぎると目眩がするそうです。


溶液をガラスに広げる終わると、硝酸銀の入った黒い箱の中で3分ほどかけて湿板を準備します。


それを待つ間に、撮影も準備に入ります。


位置を確認したり、ポーズを考えたりとしている間に、ガラス湿板の準備が完了、撮影となります。
撮影の時間は15秒~20秒と、光の具合により時間を調整するのだそうです。

撮影が終了すると、今度は暗室に入り、現像の作業に入ります。
現像室の中で取り出されたガラスは乳白色をしています。それに現像液を掛けた後、水で洗い流します。すると、白かったガラス板の中に画像がぼんやりと浮かび上がってきます。

その後、今度は定着液にガラス板をいれます。
ガラス湿板写真は光だけを写しこむので、定着液のガラス板は光の部分のみが白く残り、被写体が浮かんできますがそのままでは良く見えません。
しかし、このガラス板に黒い背景を足すと・・・

ガラス板に写した光の像と背景の黒が合わさり被写体がきれいに浮かび上がります。
何組もの撮影を見学させていただきましたが、この瞬間は本当にドキドキとします。
同じように、坂本龍馬をはじめ多くの志士の姿がとらえられたのだと思うと、それだけで感動しますが、ガラスに写された姿は本当に感動です。
この後、さらにもう一度水洗いをしてから表面を乾燥させ、最後に保護のためのニス塗りをして完了となります。
撮影されたガラス湿板写真は、後日、皆様のもとに桐箱の中へ大事に仕舞われて、届けられます。
その時、また感動されるのではないでしょうか。
ご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました。

 

 幕末維新写真展は、11月19日まで開催中です。