平成○年11月大原富枝文学散歩道が完成しました。「清蔵釣井」を第一号に、大原富枝の想い出深い場所に順次、案内板を立て、十基が設置されています。

文学散歩道は、大原富枝文学館に設けました「文学碑」をスタートに「大原文学芽生えの館」まで約5.4キロのコースです。案内板には、故郷を舞台にした大原の作品と、大原と故郷の係りについて簡単に説明し、高知県吉野村で過ごした28年間の流れがおぼろげながら理解できるのではないかと思っています。

大原文学の足跡をたどれば、日本全国に広がりますが、「文学散歩道」に設けた案内板は大原の故郷が中心で、「大原富枝ふるさとの散歩道」がふさわしい表現かもしれないと思っています。

大原富枝ふるさとのこみち里程表

  1. 文学碑
    大原富江文学碑の第1号。碑文は「婉という女」の一節で、大原富枝の直筆。(=2,700m=)
  2. 顕彰碑
    大原富枝が最も愛した吉本隆明の碑文。遺言により吉本の著書「最後の親鸞」と共にここに眠る。(=350m=)
  3. 実家跡地
    父・亀次郎がこの地に新しく家を建て、大正2年に移り住んだ。汗見で購入した雑貨店に移るまでの約7年間を過ごした。(=600m=)
  4. 想いでの道
    汗見川に沿った九十九折れの道。大原富枝の小学区への通学路。随筆の舞台となった、母と富枝を結ぶ幼いころの想いで深い小道。(=210m=)
  5. 生誕碑
    大正元年九月二十八日、長岡郡吉野村寺家尋常小学校職員住宅で生まれた。(=270m=)
  6. 花まつり
    富枝の故郷、寺家地区を見下ろす高台にある金剛寺。随筆「花まつり」など、小説や随筆で紹介している。(=150m=)
  7. 鎮守のほとり
    鎮守の森には、樹齢数百年を越す杉、桧に混じり、椎や樫の老木も多く、秋には木の実拾いの子供たちでにぎわった。(=210m=)
  8. 清蔵釣井
    大原富江文学散歩道の第一号。故郷を舞台にした作品に登場した、大原の心象風景の一つである。(=600m=)
  9. 散歩道
    結核という病におかされ、唯一の慰めが、小倉山の裾を巡る山道の散歩であった。(=200m=)
  10. 大原文学芽生えの館
    昭和5年から10年間、療養と創作の日を過ごした家。「祝出征」「納入期」「青い苺」などを発表した、大原文学芽生えの家でもある。

計5,290m